高気密高断熱

次世代省エネルギー基準―新築で失敗しない雪国の家づくり

家づくりで失敗したくない……家は人生の中で最も高価な買い物です。新築する人にとって、これは誰もの願いではないでしょうか。

では、「成功した」(あるいは、「失敗していない」)という明確な基準は、どこに置くべきなのでしょうか。「夏涼しく、冬暖かい」「健康」「省エネ」「安全」「快適」など、住宅に関する情報はさまざまなものがありますが、どれも感覚的なものが多いのが実情です。

明確な基準の一つが、数値で表されるデータです。もし、住宅の性能が基準を満たしていれば、安心できますし、将来、何からの事情で家を売ることになったときも、不動産としての価値も担保されるのではないでしょうか。

そこで、平成25年度に改正された、次世代省エネルギー基準についてお話します。

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高気密高断熱住宅の断熱材と気密性能4つの誤解と実際

インターネットにはたくさんの情報があります。家を建てるにあたりご自身で勉強されている方も多く、お客様からいろんな意見を伺うことがあります。

一方、インターネットの情報のすべてが正しいわけではありません。中には、首をかしげたくなるようなものもありますし、偏ったものも少なくありません。その中でも、特に誤解が多いのが、断熱材や気密性能に関する情報です。

近年、高気密高断熱という言葉がテレビCMなどで多く見聞きするようになりました。最近では、ローコスト住宅でもうたっています。2020年の建築基準では省エネ性能が求められますから、当然の流れかもしれません。それだけに、多くの人が断熱性能や気密性能を気にするようになりました。

そこで、この記事では、「断熱材と気密性能の理想と現実」と題し、一般的によくある誤解と、実際について見ていきます。 続きを読む

高気密高断熱住宅のライフラインはオール電化?ガス併用?

生活に必要なライフラインには、ガス、電気、水道があります。この中で、住宅設備と密接に関係するのがガスと水道です。

これまでの住宅では、コンロやお風呂はガス、それ以外は電気という分け方が一般的でした。

一方、近年は「オール電化」という言葉をよく聞くようになりました。オール電化とは、「すべてのライフラインを電気にする方法」で、ガスコンロをIHコンロへ、ガス給湯器をエコキュート(エアコンのような仕組みでお湯を沸かす方法)などへ置き換えることによって、次のようなメリットがあると考えられ、オール電化住宅は右肩上がりで増えていました。

  • ガス代がかからない。基本料金が節約できる
  • 深夜電力を利用することで、電気代が節約できる
  • 災害時にガスや水道と比べると復旧がもっとも早い
  • 災害時にエコキュートに貯めた水やお湯を生活用の水として利用できる
  • ガスよりも火災や爆発などに対する安全性が高い
  • ガスコンロよりもIHヒーターのほうが、手入れが楽
  • 室内の空気が汚れない

しかしながら、東日本大震災以降、電力会社の営業自粛によりオール電化の戸数は前年度比に比べるとマイナスとなりました。また、震災前に比べると電気代も上昇しています。

株式会社富士経済が調査したオール電化住宅と創エネ住宅の動向では、電力消費特性からみた家庭分野の電力小売顧客ターゲットを調査しています。このレポートによれば……

東日本大震災以降、既存電力会社の営業自粛によりオール電化戸数は前年度比マイナス推移となっている。2015年度も前年度より4万戸減となる30万戸となり、エリア別にみると電化営業再開によって沖縄エリアは増加したが、その他のエリアは軒並み減少した。また、既築住宅市場は再生可能エネルギーの固定価格買取制度の買取価格低下により、従来太陽光発電システムとセットで提案されていた電化リフォームが減少していることから縮小した。

出典:オール電化住宅と創エネ住宅の動向 | 株式会社富士経済

また、世界的な環境問題が深刻になる中、今後の新築住宅は高気密高断熱住宅(省エネ住宅)が新築基準に加わります。これまでの住宅と比べると、住宅設備や住まい方にも気を付けるべき点が出てきました

このような、状況が変化している現状の中で、これからの住宅設備を考えるとき、オール電化がベストな選択なのでしょうか。それとも、ガス併用がいいのでしょうか。

そこで、この記事では、高気密高断熱住宅におけるライフラインについて取り上げます。

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雪国だからこそしっかり考えたい高気密高断熱住宅の換気と種類

高気密高断熱住宅は、気密性、断熱性に優れた住宅です。一度暖めた(冷やした)空気が漏れにくく、温度変化が起きにくい特徴があります。

「空気が漏れにくい」ということは、「家の中の空気が入れ替わりにくい」ということでもあります。空気が入れ替わらないと室内の空気が汚れたままになってしまったり、室内が湿気っぽく、結露が起こってカビが発生しやすくなったり、シックハウス症候群になってしまったりするなど、健康面に影響を与えます。

ここで言う、シックハウス症候群とは、住宅などで起こる倦怠感やめまい、頭痛、湿疹、のどの痛みなどの症状が現れる体調不良のことで、「住宅由来の健康被害の総称」として知られています。

そこで、この記事では、高気密高断熱住宅の換気と種類について見ていきます。この記事を読むと、「高気密高断熱住宅には、どんな換気設備を付ければいいのか」が分かります。

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知って納得―一般住宅と高気密高断熱住宅の冷暖房の違いとは?

高気密高断熱住宅は、気密性、断熱性に優れた住宅です。一度暖めた(冷やした)空気が漏れにくく、温度変化が起きにくい特徴があります。そのため、これまでの一般的な住宅に比べると、冷暖房の仕方が変わってきます。また、家の間取りにも自由度が生まれます。

そこで、一般住宅と高気密高断熱住宅における冷暖房の違いと特徴について解説します。

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健康住宅ってどんな家?高気密高断熱とカラダの関係

これまでの「健康住宅」といえば、木や漆喰(しっくい)などの「自然素材を使っている」というのが、一般的なイメージかもしれません。また、「ハウスダストが少ない」「吹き抜けの家」のようなイメージもあるかもしれません。

一方、近年の「健康住宅」は、やや違う意味で用いられているのをご存じですか?

そこで、この記事では、逆説的に「健康的ではない住宅」に触れながら、「健康に暮らせる住宅」とは何かについて考えます。さらに、2020年以降必須となる高気密高断熱住宅と健康の関係について見ていきます。 続きを読む

知ってる?普通の家と高気密高断熱住宅の住み方5つの違い

高気密高断熱住宅は、壁や屋根から逃げる熱や、換気で逃げる熱を減らした住宅です。性能を生かせば、省エネで、夏は涼しく冬は暖かく快適で、ヒートショックやアトピーが改善するなど健康な暮らしをすることができます。

しかし、正しく使わなければ、住宅性能を生かすことができないほか、健康的ではない状況になってしまう場合もあります。一般住宅と比べると、住まい方は少し違うのです。

そこで、高気密高断熱住宅の正しい5つの住まい方について解説します。 続きを読む

知っておこう!断熱材の9つ種類と性能比較

断熱材は、部屋の中と外を遮断して、熱が逃げないようにする材料です。

壁の中に入れる材料のため、施主さまが目にすることはあまりなく、また、断熱材の種類や素材を気に留める方は、あまりいらっしゃらないかもしれません。

けれども、断熱材は暖かさをはじめとして、家の基本性能をもっとも左右するものの一つです。また、さまざまな種類があり、性能も異なります。非常に重要な材料なため、家を建てる前に「どのような断熱材があり、どれを使うのか」ぐらいは知っておくと、新築する家の性能を考え、ハウスメーカーや工務店と話をするときに便利です。

そこで、断熱材の種類と性能について解説します。

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ハウスメーカー29社の気密断熱性能は?C値Q値UA値を比較してみた

家の気密性能、断熱性能を測る数値には、C値、Q値、UA値があります。

C値Q値UA値とは―「暖かい家」を数値で比較する方法では、各数値について説明しました。これらの値を比較すれば、「気密性、断熱性に最も優れているハウスメーカーが分かる」とお話しました。

実際にはそれぞれの家のつくりによって数値は異なります。設計値と実測で異なる場合もあるでしょう。ですから、数値だけで、「気密性、断熱性に最も優れているハウスメーカーはこれだ!」とは、一概には言い切れないのかもしれません。

けれども、それぞれのハウスメーカーが出している数値がどのような値なのかは、気になるところではないでしょうか。

そこで、ハウスメーカー29社がホームページで公表しているこれらの値を調べてみました。 続きを読む

C値Q値UA値とは―「暖かい家」を数値でサクッと比較する方法

近年になって、「高気密高断熱」とうたうハウスメーカーや工務店が増えてきました。高気密高断熱住宅は、気密性、断熱性に優れた住宅で、夏は涼しく、冬は暖かいのが特徴です。また、部屋の空気を一定の温度に保つため、エネルギーロスが少ない省エネの家にすることができます。

しかし、「高気密高断熱」という言葉だけでは、「どのぐらい高気密高断熱なのか」が分からず、感覚的なものでしかありません。もし、気密性や断熱性を数値で表現できたら、いろんなハウスメーカーや工務店の住宅を比較・検討する際に役立ちます。

そこで、この記事では、気密・断熱性能を表す数値の読み方について解説します。詳しい知識がなくても、住宅性能をサクッと比較・検討することができるようになります。 続きを読む