健康住宅ってどんな家?高気密高断熱とカラダの関係

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これまでの「健康住宅」といえば、木や漆喰(しっくい)などの「自然素材を使っている」というのが、一般的なイメージかもしれません。また、「ハウスダストが少ない」「吹き抜けの家」のようなイメージもあるかもしれません。

一方、近年の「健康住宅」は、やや違う意味で用いられているのをご存じですか?

そこで、この記事では、逆説的に「健康的ではない住宅」に触れながら、「健康に暮らせる住宅」とは何かについて考えます。さらに、2020年以降必須となる高気密高断熱住宅と健康の関係について見ていきます。

「健康的ではない住宅」とは?

最初に、「健康的ではない住宅」について考えてみましょう。

有害物質が建材に使われている

有害物質を含んだ建材が使われている家は、健康被害を及ぼします。

有害物質を含んだ建材は、目やのどなどの粘膜に刺激を与え、炎症を引き起こしたり、倦怠感やめまい、頭痛などの体調不良を引き起こしたりします。また、近年テレビCMなどでよく聞く「ホルムアルデヒド」は、国際がん研究機関により発がん性のある化学物質に指定されています。

部屋の温度差が激しい

冬のトイレや浴槽など、温度差が激しい住宅では、急激な温度変化で血圧が変動し、失神や心筋梗塞、脳梗塞など「ヒートショック」と呼ばれる症状を引き起こすことがあります。

国立循環器病研究センター心臓血管内科部門長の安田聡氏によれば……

「冬は寒さの影響で、血圧が高くなり、それによる症状を訴える人も増えるのですが、高血圧は、心筋梗塞などの心疾患の危険因子のひとつ。また、寒暖差などによって引き起こされる血圧の急な変動も血管や心臓に負担をかけ、突然死にもつながりかねません。これらは冬に最も注意すべき病気といえます」

出典:1年のうち12~2月に死亡数が急激に上昇 その理由を医師解説 | livedoor NEWS

のように、死につながる危険性を指摘しています。実際、住宅に限ったデータではありませんが、月別の死亡者数を見てみると、12月~3月までの死亡者が多い傾向にあります。

deaths-per-month

出典:月別にみた年次別死亡数及び率(人口千対)をグラフ化 | 総務省

また、さかい医院のホームページによれば、交通事故死より多い数の人が、ヒートショックで亡くなっていると言います。

家庭内で高齢者が死亡する原因の4分の1を占める「ヒートショック」

年間1万人以上(平成25年中の交通事故死 4,373人、1970年の16,765より 73.9%減少していますが・・・)。

さらに病死と判断されている方も多く、実際の数はもっと多いと考えられています。

出典:ヒートショックとは | さかい医院

アレルギーの原因物質がある

アレルギー体質の方にとって、アレルゲン(アレルギーの原因物質)がある住宅は健康的とはいえないですよね。

住宅の中でアレルゲンとなる物質は、ダニ、動物の毛などのハウスダストがあります。これらは掃除で対応が可能です。また、アレルゲンにはカビもあります。浴槽のカビなど、目に見えるところは掃除で対応できます。

対応が難しいのが、結露によってできる壁の中の断熱材のカビです。リフォームなど、大がかりな工事になってしまいます。

また、春になると多くの人が花粉症を発症しますが、外気が家の中に入りやすいと健康的ではない住宅といえるでしょう。

「健康的な住宅」とは?

「健康的ではない住宅」を踏まえると、このような住宅が健康的だといえます。

建材に有害物質が含まれていない

健康的な住宅では、「ホルムアルデヒド」などの有害物質が含まれていないことが健康住宅には欠かせませんよね。

「有害物質が含まれているか否か」を確認するには、ハウスメーカーや工務店に「どのような建材を使うのか」を確認すればよいでしょう。

住宅の中の温度が一定

冬場のトイレや浴室などでヒートショックを起こさないようにするためには、家の中の温度が一定であることも、健康住宅の条件になりますね。

ヒートショックが問題になるのは、冬の季節です。家の中の温度を一定に保つには、「家全体を暖める」「暖めた空気を逃さない」という対策――つまり、高気密高断熱――が必要です。

アレルゲンがない、入れない

建てたときには快適でも、湿気や結露によってカビなどが発生し、アレルゲンになる恐れがあります。健康住宅には湿気や結露が発生しない作りであることが求められますね。

また、花粉など、外の環境にあるアレルゲンが入ってこないことも、健康住宅の条件といえます。そのためには、外気が家の中に入ってこない、高い気密性が求められます。

健康と高気密高断熱住宅

ここまで、健康と住宅について見てきました。改めて振り返ってみると、住宅が人体に与える影響はかなり大きいことがお分かりいただけたのではないでしょうか。

自然素材を使うことを意識すれば、有害物質を最小限にすることはできるでしょうし、風通しを良くすることで、湿気っぽくなくなり、空気も入れ替わるため、見方によっては健康的といえるかもしれません。けれども、冬場に風通しをよくすると、ヒートショックのリスクが高まりますし、それ以前に、寒い家で寒い冬を過ごさなければいけません。また、風通しがいいということは、花粉などのアレルゲンが外から入ってくる恐れもあります。

これら、健康住宅の条件を網羅的に満たすのが、実は、高気密高断熱住宅なのです。

「気密性が高い住宅」という言葉のイメージからは、空気の入れ替えがないように感じられて、なんとなく息苦しく感じるかもしれません。また、「空気が汚れてしまうのでは?それでは、健康的でないのでは?」とも、お感じになるかもしれません。

高気密高断熱住宅では、24時間換気装置を動かし、計画的に換気ことで、室内の空気が常に新鮮になるようになっています。「高気密」「高断熱」「計画換気」の3つが整って初めて、健康的な住宅になるわけですね。

たとえば、先日、丸山工務店で施工したT邸では、新居に移ってまだ間もないのに、お子さんのアレルギー症状の改善がみられているとのお話を伺い、うれしくなりました。

まとめ

健康住宅について見てきました。「素材」や「ハウスダスト」だけではないことがお分かりいただけたでしょうか。

近年は環境やエネルギー問題の理由により、2020年以降に建築する家は高気密高断熱でなければ建築できなくなることになりました。今後は、健康住宅が基本になると言っていいでしょう。

気密性、断熱性を高めるためには、知識と技術が必要で、「高気密」「高断熱」「計画換気」の3つがそろわないと、健康的な住宅ではなくなる恐れもあります。ハウスメーカーや工務店を見極めるのは難しいかもしれませんが、健康に与える影響が大きいだけに、ていねいに説明してくれる工務店を選ぶとよいでしょう。

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